オーストラリアの海の民

ケアンズの情報

ケアンズはオーストラリアの中でも原住民の割合が多い町です。

オーストラリアの原住民と言えばアボリジニが有名で、ケアンズでもよくアボリジニを象徴する旗を目にします。 黒はアボリジニの人々、黄色は太陽、赤は大地を意味しています。

この旗とともにケアンズでよく見かけるのがこれ。

原住民でもアボリジニとは系統が異なる、トレス海峡諸島民(Torres Strait Islanders)を象徴する旗です。

トレス海峡から最も近い都市(町?)のケアンズにはこのトレスストレイトアイランダー(または単にアイランダー)がたくさん住んでいるのです。

今日はアボリジニより紹介される機会の少ないトレスストレイトアイランダーについてちょっとだけ詳しくなってみましょう(深堀りするときりがないのでね)。

トレス海峡とトレスストレイトアイランダー

トレス海峡はオーストラリアとパプアニューギニアの間の海峡で、トレスストレイトアイランダーはこの海域に散らばる島々出身の人たちの総称です。今でも島々に4,000人強が住んでいて、残りはオーストラリア本土に住んでいます。

今はオーストラリアの一部となっている海域ですが、この辺の人たちは昔から自由にパプアニューギニアと行き来してきました。陸のアボリジニとは異なり海の民なのです。

以前、トレスストレイトアイランダーでサイバイ島 (Saibai Island)出身の人に会ったことがありますが、引き潮だとパプアニューギニアに歩いて行けると言っていました。試しに地図を縮小してみてください。パプアニューギニアに近くてびっくりしますよ。

旗の意味

青はもちろん海、緑は大地、そして、黒い線はトレスストレイトアイランダーを表しています。

白い部分の真ん中の星は、航海の目印として使われることから、海の民であることを象徴しています。また同時に、主要5部族の共存を表しているんだそうです。

最も特徴的なのは星の周りの不思議な形。これは、Dhari(ダリ)と呼ばれる男性の祭礼用の頭飾りを表していて、トレス海峡独特の文化の象徴です。

Dhari – Queensland Museum

トレス諸島の歌

せっかくトレスストレイトアイランダーにお近づきになったので、ここで歌を一つ。Taba Naba(タバ・ナバ)という曲で原住民の言葉で歌われている童謡です。

The Wiggles: Taba Naba Style! (feat. Christine Anu)

映像はオーストラリアの子供番組のものですが、男性はみんなDhariをかぶってますね。

歌詞:
Taba naba naba norem
Tugei penaisir mi
Dinghy em nabatre
Miko keimi
Serere nabare
Taba naba norem style

訳(英訳より筆者訳):
おいでよ、サンゴ礁へ行こうよ
小舟に乗って
朝の引き潮の時に
サンゴ礁の端まで漕いで行くよ
おいでよ、サンゴ礁へ行こうよ

海の民らしいとても素敵な歌ですよね。ケアンズにいると耳にする機会があります。

ちょっとだけ、トレスストレイトアイランダーを身近に感じていただけましたか?

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