日常会話レベルの英語を目指すのは間違い

英語の勉強

よく初歩の英語の能力を表すのに「日常会話レベル」ってのが出てきますが、あれほど主観的でいい加減な尺度もありません。

だいたい、日常会話、って何でしょう。

・こんにちは。私の名前は○○です。日本から来ました。ケアンズに住んでいて、趣味はネットサーフィンです。
・このノートをください。いくらですか?
・私は犬が大好きで2匹飼っています。一匹はチワワでもう一匹はダックスフントです。

思いつくまま書いてみましたが、よく見たら会話にすらなっていませんね。独り言。

「日常会話レベル」の英語を身に付けるにはどうしたらよいのでしょうか?

日常会話は予測不能

まずはこの前私がオーストラリア人のママ友と交わした実際の会話から。

ママ友「あれ、久しぶり。ホリデー?」
私「うん、日本に行ってた。安い航空券があったから。」
ママ友「そうなんだ。この前私もジェットスターのセール見てもうちょっとで日本に行きそうになったわ。」
私「買わなかったの?」
ママ友「代わりにバリにしたわ。娘にとったら初海外だし超楽しみ。」
私「でも衛生状態とか大丈夫なの?この前食中毒あったじゃん。」
ママ友「道端で食べなきゃ大丈夫じゃない?それより火山が心配。うちの旦那、零細個人事業主だからさ、万が一飛行機が飛ばなくて帰れなくなったらシャレにならないし・・・」

とまあ、日本語にしてみたら普通の会話ですが、こうしてみると、「日常会話」って超高度じゃないですか?話の展開が全く見えないし、使われる単語の幅が広いし、何しろテンポが速い。日常会話では、リスニング、スピーキング、単語力などオールラウンドの英語能力が試されます。

ケアンズに来たばっかりの頃は、日常会話の大縄跳びに入ることができず本当に悔しい思いをしましたね。

日常会話、あなどるなかれ。

ビジネス英語は日常会話より難しい、はウソ

一般的に、ビジネス英語は日常会話より難しい、とされていますが本当でしょうか。

ビジネス英語っていうのもまたあいまいな概念ではありますが、自分の体験から言えば、一般的にビジネス英語は日常会話より楽ですね。

ビジネス英語は、出てくる単語やトピックが予測可能、相手が一生懸命聞いてくれる気がある、参加者が英語ネイティブでない想定がある、という点から、とっても「優しい」英語だと思います。

それに対して日常会話は、トピックが予測不可能、相手が適当、こちらがネイティブとか特に気にしてない、と、全然優しくない。

英語のビジネスミーティングはどうにか切り抜けたのに、休憩時間の立ち話が苦痛でトイレに逃げた経験、ありませんか?

私はあります。休憩時間の長かったこと。

「日常会話レベル」は目指してはいけない

それでは、どうやったら日常会話レベルの英語力が身に付くのでしょうか?

冒頭の「独り言」レベルなら、日常英会話集みたいのを一通りやればどうにかなるでしょう。

でも、すでに見たように実際の日常会話のトピックは∞でしかもキャッチボールです。これをマスターしようという設定に無理があります。

日常会話をマスターしたいなら、逆説的ですが日常会話を勉強しないことです。

その代わり、地道に文法を勉強し、単語力に日々磨きを掛け、英語の新聞やニュースを読んだり聞いたりして英語の実力を上げていくしかないんです。

もちろん、スムーズに話せるかどうかは「慣れ」も関係しますけど、「慣れ」は「実力」があってこそ実現するものですからね。

「実力」がないのに、何となく慣れたつもりで(相手の話をよく理解せずに)「イェー」を連発している人、よくみかけます。でもそれ、わかってないのバレてますよ。会話になっていませんからね。

英語ネイティブと日常会話を楽しみ信頼できる関係を築くには、英語の「実力」に磨きをかけ続けるしかありません。そして、それは常に私の目標でもあります。

なんか、こうやればうまくいく、みたいなオイシイ話じゃなくてスミマセン。でも「日常会話レベル」っていう設定が間違ってる、ってことはお分かりいただけたのではないかと。

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