辞書に載ってない単語 – vale

ケアンズの日々

昨日、元オーストラリア首相のボブ・ホーク(Bob Hawke)が89歳で亡くなったそうです。

首相を務めていたのは1983年から1991年なので、日本でいうと中曽根首相、竹下首相あたりと重なりますね。

私は往年の活躍を知る由もありませんが、ニュースなどを見ているとオーストラリアの経済発展に尽くしたとても人気のある首相、政治家だったようです。明日の総選挙で政権奪取を目指す労働党にとっては弔い合戦的な様相です。

ケアンズとの関係では、首相在任中にデインツリーをはじめとする一帯の熱帯雨林の世界遺産登録を推進しました。

で、彼の追悼記事やそれに対するコメントなどでかなり頻繁に現れる表現がこれ。

Vale Bob Hawke.

文脈から『合掌』的な意味合いだと想像できますが、この『vale』という単語、普通の辞書には『谷間(valley)』という意味でしか載っていません。

さすがに谷間ではないだろうと思いネットでいろいろ調べてみたところ、『vale』はラテン語の『farewell』なんだそうです。

つまり上の文章は『さようなら、ボブ・ホーク』ということですね。

特に有名な人が亡くなった時に哀悼の意を示すために使われるオーストラリア独特の表現で、比較的最近登場したようです。詳しく興味のある方はこちらのブログが参考になります。You say Vale, I say Hello, Australia…

今日あたり『Vale Bob Hawke』がネット上に氾濫しているのを見ると『vale』の2つ目の用法が辞書に載る日も近いかもしれません。

(追加)ちなみに、『谷間』の場合は「ヴェイル」ですが、『さようなら』の場合は「ヴァレイ」という発音になるようです。

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