日本の就職システムもあながち悪くない、と思います

オーストラリアのこと
Image by Gerd Altmann from Pixabay

オーストラリア人の友達の最近の悩みは、去年高校を卒業して18歳になったばかりの娘のギャップイヤーの過ごし方。

ギャップイヤー(gap year)は高校を卒業してから大学に入るまで、1年ほど好きなことをして過ごす期間。もちろんギャップイヤーなしでそのまま進学する人もたくさんいますが、間に1年間挟むことは、特にマイナスとみなされていません。

世界各地を旅したり、ボランティアをしたり、その人次第でそれなりに有意義に過ごすこができます。

上手くすれば。

ただ、ギャップイヤーという名前があるにせよ、要はプータローなんですよね。実際友達のところは、実家に住んだまま週に1、2回バイトをしてお小遣いを稼ぐフリーターと化しています。

まだ何がしたいかはっきり決まっていない、というのが娘ちゃんの言い分ですが、1年経っても決まる保証はないですよね。一応、大学には願書は出してあって、来年行きたいと思えば行けるんですが、本人はそれほど乗り気でもなく。

ギャップイヤーの間に何かスキルアップでもすればいいですが、結果大学に行くのであれば無駄に歳を重ねているだけだし、気が変わって就職するにせよ高校時代に何かの職業に就くための特殊技能を身に付けてるわけでもないのでまともな仕事も見つけにくい。

友達のため息は深くなるばかり。

これ、別に珍しい話ではなく、別の友人は、親戚の子が東京の語学学校に英語を教えに行ったきり都会生活が楽しくて帰ってこない…と。

シドニーやメルボルンなどの都会では、こういった事態にならないように、ギャップイヤーを有効に過ごすためのプラン作成やその後の就職の相談までできる専門のコンサル業者までいるそうです。

何か本末転倒のような。

日本のニュースをみると人手不足を反映して新卒の就職活動はとても順調のようですね。氷河期ど真ん中の私からするとうらやましい限り。

レールが敷かれて学校終わってすぐ就職なんてつまらない、と思うかもしれませんが、ギャップイヤーにまつわる悩みを聞くたびに、学校生活のその先まで面倒を見てくれる日本のシステムはとても親切だな、と思います。若い人にはぜひたくさん働いてたくさん稼いでたくさん遊んでほしいと個人的には思うのです。

ギャップイヤーは日本でも時々欧米のうらやましいシステムとして取り上げられていることもありますが、実態はフリーターと思うとそんなにバラ色でもないですよ、というお話でした。

コメント